子どもを怒らずに育てる方法を知ろう

怒らない育児

子供を怒らず育てることは無理だと思う人も多いです。
確かに間違っていることや言うことを聞かないことに対しては怒ることも必要な場面があります。

しかし、考え方を変えると怒ると言う選択をしているのは大人の方であるという考えもできます。
様々な反応の仕方の中で怒るという選択をしているものを、他の感情の伝え方にするということはできるのです。
そこで、怒りが起こるメカニズムを考えてみると、怒らずに他のリアクションで子供に伝えるというスキルが身につき怒らない育児を実践することができるのです。

怒りのメカニズム

人間というのは心の中に枠組みがあると考えることができます。
この枠組みというのはルールや価値観によって形が決まるものであり、枠の中に収まるものであれば冷静な対応をすることができるのが一般的です。
しかし、枠組みを外れることが起きてしまうと怒りがこみ上げたり、腹を立てたりと不快な感情を抱くことが多いです。

例えば、子供が朝起こしても起きないということは、目覚ましがなったり声がけをしたりすれば起きるのが当然なはず、という自分の枠組みから逸脱した行為であるために腹が立ちますしイライラします。
これは子供が思った通りに動いてくれないということだけでなく、子供がちゃんとしてくれるという期待を持っているからこそ起こる感情でもあります。
また、自分自身のメンタルによっても左右されるものであり、他のことでイライラとしていたり気分が悪い状況であったりすればいつもよりも枠組みが狭くなるために許せない、ということもあるのです。

怒りをコントロールする

このような仕組みで人は怒るのですが、仕組みがわかれば上手に怒りをコントロールすることもできます。
例えば、イライラした感情をすぐに出すのではなく、一瞬留まるだけでも十分に怒りを鎮めることができます。
すぐに怒りを表出させるのではなく、なぜ怒っているのかを考えると相手だけでなく自分にも理由があることに気付けることがありますし、怒りのボルテージを抑えることができることも多いです。

怒りを感じているということを伝えて効果があるときとそうでない時とがあります。
特に感情的に伝えてしまうと自分の伝えたいことがきちんと伝わらないことが多いです。

また、頭ごなしに怒りの感情をぶつけてしまうと、後悔をすることも多いです。
そこで、クールダウンする時間を設け、伝えるべき内容を整理した上で伝えた方が相手にも伝わりやすいですし、自分自身も後悔することなく正しく気持ちを伝えることができます。

イライラが収まらない時にはお手洗いに行ったり手を洗ったりと一瞬状況を変えるためにその場を離れるようにしてみたり、深呼吸をしてみたりと気分の切り替えをするように心がけましょう。
小さなことのようで意外と効果があり感情を抑えることができます。