忙しい主婦におすすめの「一汁一菜」って?

毎日の献立作りは大変

家事の中で避けられないのが食事の用意です。
最近ではスーパーやコンビニでも色々なお惣菜が販売されていますし、リーズナブルな外食メニューも増えています。
しかし、毎日外食やお惣菜では飽きてしまいますし、たまには自炊をしてしか食べられないようなメニューを食べたいと思うものです。

食事というのは人間の体を作る大事なことであるというのは誰もが理解していることです。
しかし、毎日のメニューを考えて調理をして、という作業は決して簡単なことではありません。
時には今日は料理をしたくないなと思うこともあります。

そこで、最近注目されているのが一汁一菜生活です。

一汁一菜とは

一汁一菜が注目されるようになったのは料理研究家の土井善晴さんが食事は一汁一菜で良いということを著した本を出版したことによります。
料理研究家というと、栄養豊富な食事提案をしたり、様々な料理のレシピ開発や紹介をしたりするのが仕事であるために、一汁一菜とはかけ離れたイメージを持ちがちです。
しかし、料理をしたくないという気持ちを抱えることがあるのは当然のこと、それでいて健康に気を配った食事をしたいと思うのも当然のこと、ということでその両方をうまく実現するために一汁一菜を食事に取り入れるということを提唱しているのです。

一汁一菜というのは、ご飯を中心として汁物とおかずとを一品ずつのメニューのことです。
昔の人は、ご飯と味噌汁、漬物という3品で一汁一菜を完結してきました。
ここでの一汁一菜は、ご飯と具沢山の味噌汁とで十分に一汁一菜となるということを提案しています。

一汁一菜を取り入れるメリット

一汁一菜を始めるとなると多くの人が気になるのが栄養面での不安です。
日頃、食事としてメインディッシュやサイドディッシュといった複数のお皿が並ぶ食事をしてきた人からすると、ご飯と味噌汁だけで栄養が足りるのかということを不安視するのは当然のことと言えます。

しかし、この食事スタイルは昔から日本人が続けてきたスタイルです。
そのため、この食事スタイルを毎日3食続けたとしても十分健康で入られますし、余裕のあるときに、おかずを増やすようにすれば十分であると考えることができます。
それでなくても、近年では日本は飽食の時代と言われ必要以上の栄養を摂取しているという人も多くいますから、あえて粗食にすることで健康的な生活ができるという人もいるのです。

また、食事の準備であれこれ悩む必要がないのもメリットです。
ご飯を炊くこと、味噌汁を作ることだけを行えば良いので、食材選びも調理もとても簡単ですし、調理するものが少ないことで洗い物も少なくて済みます。
最低限の家事で、きちんと栄養を摂取できる食生活ができるというのはとてもメリットが高いと言えます。